今、ほとんどの人が、想像と現実をゴッチャにして苦しんでいます。

想像とは、~と思う、と同意語です。
例えば、初めて会った人に「あの人こういう人だと思う」とか、
友人が、少し自分から目線を外したのを見て、
「あっ私のこと嫌ってる…」と思う事等々。

これは心理ワークするとすぐつかめるのです。
自分の前に人を置き、向かい合って座り、交互に相手の事を想像し合うのです。
例えば、AさんBさんを決め、AさんからBさんの事を想像します。
何でもいいから思ったことを実験的に言ってみます。
相手のBさんは、だまって聞いているだけです。
AさんはBさんに対して「私は、Bさんは~な人だと想像します」
「私は、Bさんは幼いころこんな子だったと想像します」
「私は、Bさんにはこんな秘密があると想像します」等々、
なんでも想像したことを言ってください。
Aさんが全て言い終わったら、次はBさんが言う番です。
Aさんは何を言われてもただ黙ってうなずくだけです。
そしてその後、お互いにフィードバック(想像が当たっていたかどうかなど、
感想)し合います。
私は、もう何百回とこのワーク(想像のワーク)をやっていますが、
想像したことの半分も当っていれば良い方です。

この半分も当っていればいい方の想像をほとんどの人は、
無意識に決めつけていることが多いのです。
では、これの対応策は、どうすればいいのか。
それは、「気づき」です。
今日、この話を聞いて分かったのだから、
今日までは想像に対して無意識だったのを、
意識(気づき)に変えればいいのです。
今、私は想像しているんだと気付けば、思考(考え方)を選択できます。
これは本当(現実)だ、という考え方ではなく、これはあくまでも想像だから、
当たってるかどうかは半々だね、という考え方とかに選択できます。

そう、これは想像なんだと気付けば、この問題はすぐに解決するのです。

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