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本日14時より、金沢勤労者プラザ101研修室にて
「発達障害の疑似体験から支援を考える」が行われました。

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講師はこの方、星槎大学の安倍雅昭先生です。

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お集まりいただいた方は総勢40名。
沢山の方にお越しいただくことが出来ました! 
ありがとうございました。

講演の中で阿部先生は、発達障害とよばれるものと
定型発達との間には明確に線引できるものはないということ、
そしてそれは周りの関わり方で個性として本人自身も
快適に暮らしていくことができるという話などを序盤で語って下さいました。

 また、「疑似体験から支援を考える」のタイトルのとおり、
パワーポイントを使った疑似体験を会場のみなさんが経験しました。

 例えばLD(学習障害)などで点数がなかなか上がらない場合でも、
ゆっくり時間をかけて解き方をひとつひとつ理解していけば
解ける問題もあります。
 しかしながら「わ」と「ね」、「い」と「こ」、「に」と「た」、「ぬ」と「め」、「は」と「ほ」
「し」と「つ」、「あ」と「お」、「か」と「や」「き」と「さ」など、
同じ文字に見えるために問題を読み解く所で時間がかかり、
所定時間内に溶けないために点数が取れず、
躓いた経験を積み重ねて学力を上げていくことが難しくなっていくそうです。
次の設問を読んでみて下さい。
普通に書かれていればすぐに答えられる問題です。

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読めますでしょうか。
答えは「うし」です。
さて、肝心の問題ですが、
「ねことうしといぬのなかでいちばんおおきいどうぶつはなあに?」でした。 
こういった問題が3問出ました。

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次は板書をノートに取る、の疑似体験。
20秒間表示される文字をきちんと書き取れたか、そして何回黒板を見たか、を
体験してもらいました。

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出てきたのはこの漢字。
会場の殆どの人が全て書き取ることができませんでした。
ちなみに右のレイの感じが書取れた方が数名いらっしゃいました。
学校のテストでは2文字書き取れなかったら0点ですが、
レイがかけていれば50点でした。 
50点とれた人はレイから書いたんですね。

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続いてはこちら。今度は表皮持時間は15秒です。
しかし、今度は会場の大部分の方が半分は書き取れていました。
つまり、順番ややり方を事前にきちんと説明していれば、
点数をとれている人はたくさんいた事になります。 

発達障害、とりわけ広汎性自閉症を抱えている子供たち(大人もですが)は、
ルールをしっかり守る、1番目から順番に物事をすすめるといった
こだわりが強い傾向にある人が多いです。 
 しかしながら、事前に順序立てた説明と時間があれば
少しずつですが成功体験を身に付け、自己肯定感を得て、
出来る事が少しずつ増えていくというお話でした。

その後、そんな彼らとの向き合い方、支え方を
わかりやすくレクチャーしてくれました。

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今後、伸楽ひふみ学園として、
これまでのひふみ塾、高校の通信制サポートセンター、
 就労支援協会のNPOに加えて
通信制大学のサテライトカレッジも取り組んでいくことになりました。
今回のお話にあった向き合い方で
未就学児から成人まで、一貫したサポートを続けて参ります。