こんにちは、スタッフのゆーきです。

机カフェ蔵書紹介、今回の1冊は
「直観でわかる数学」(畑村洋太郎/岩波書店)。

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タイトルの通り、これは数学の本です。
といっても、教科書や参考書とは趣向が異なり
三角関数や対数、複素数といった、主に高校以上の数学で使う概念について、
「どうしてそんなものを考えたのか」という根っこの所から
図もはさみつつ分かりやすく解説してくれます。

例えば自然対数の底 e(=2.718…)は借金の複利計算から出てきた値です。
年利10割として、1年あたりの利子繰り入れ回数と
1年後の借金が借りた金額の何倍になるかの関係を見ていくと
(例えば繰り入れ回数が2回だとすると年に2回、10割÷2=5割の利子が付くので
1年後には1.5×1.5=2.25倍になります)
回数を増やしていくにつれてこの2.718…倍に近付いていくんです。

根っこの部分をしっかりとつかんでいれば、
その上に授業で習うような定義や公式などを積み重ねていっても
ぐらつかずに自分のものにできると思います。

数学は式ばかり、数字ばかりで苦手…
という高校生以上の方にお勧めの1冊です。