皆さま、いかがお過ごしでしょうか?
シツジでございます。
今日8月27日は、詩人・童話作家であった、宮沢賢治の誕生日でございます。
(写真:ウィキペディアより)
賢治さまは、1896年(明治29年)、岩手県に生まれました。
「雨ニモマケズ」や「銀河鉄道の夜」「風の又三郎」など、皆さまもお読みになったことがあるかと思います。
さて、賢治さまは、25歳のとき、農学校の教師になりました。
英語、代数、化学、気象、作物、土壌、肥料、実習などの授業を受け持ったそうでございますよ。
あるとき、賢治先生は生徒たちに「しめ縄」が何を表しているか尋ねたそうです。
(しめ縄というのは神社の拝殿などにつけられた、わらをなったものですね。)
先生は、太い縄は雲、垂れた細いわらは雨、白いギザギザの紙(ごへい)は稲妻を表しているのだとおっしゃいました。
そしてその話をきっかけに、
稲妻が空中の窒素(ちっそ)を分解して、それが雨とともに地面に染み込み、豊かな土壌になる、
つまり、窒素が農作物の栄養分になることを教えました。
また、無線局の塔にはよく雷が落ち、そのまわりの麦畑は、肥料をやらなくてもよく麦が実ることに気づかせたのです。
賢治先生は、生徒たちに教科書の丸暗記をさせるよりも、
身近なことがらにまつわる興味深い話をして、そこから知識を学ばせたそうです。
賢治先生の授業、きっとおもしろかったでしょうね。
ワタクシ、教師としての賢治さまにも興味が出てまいりました!
では、皆さま、お身体大切に。
またお会いいたしましょう。
(「教師宮沢賢治のしごと」畑山博 小学館刊 を参考にさせていただきました。)