今日はなぜか、目覚ましの音に家族全員気付かず、飼い猫(名前:メロ)に起こされたかず先生です。

おかげで誰も遅刻せずにすみました。

いつもは馬鹿メロとののしられている彼女ですが、今日は猫缶でもあげようかと^^

 

さて、生命は不思議ですね。

「擬態(ぎたい)」というものがありますね。

枯葉にそっくりのチョウとか、スズメバチにそっくりの違う虫とか。

そのようなものに体を似せることで、天敵から身を守っているのです。

たしかに、彼らには目がありますから、似せようと思って頑張っているうちに似てきたのかもしれません。

しかし、進化の過程ことを考えると、それでは腑に落ちないのです。

 

良い例が「唐辛子」。

唐辛子を食べて辛いと感じるのは哺乳類で、鳥類は辛いと感じません。

唐辛子は鳥に食べてもらうことて、種子を遠くに運んでもらうことを選んだのです。

唐辛子はどうやって、鳥類の味覚を知ったのでしょうか?

 

「たまたまそうなった」という見方も確かにあります。

自然選択説がその例ですね。

でも、世の中には自然選択では説明しきれない、明らかな現象が数多くあります。

 

私が個人的に有力だと思うのは「ウイルス進化論」です。

 

父親と母親の遺伝子を半分ずつ受け継ぎ、新しい命が誕生します。

そのとき、遺伝子に何らかの突然変異が起き、形質が変化することがあります。

しかし多くの場合、遺伝子が壊れると新しい命として誕生することができません。

たまたま命に関わらない突然変異だったとしても、障害になってしまうことがあります。

世代交代が凄まじく早い細菌などならまだしも、

大型の複雑な生物がこのような突然変異だけで進化を行うのは、あまりにも非効率的だと思うのです。

 

私たちの遺伝子はDNAという、それはそれは長い糸状の物質に記録されています。

一般的に知られているDNAはこれだけですが、実は「移動する遺伝子」と呼ばれるDNAなどが存在します。

細胞の中には、DNAやRNAなどのの小さな断片が浮いています。

有名なのは「プラスミドDNA」と呼ばれる環状のDNAです。

遺伝子組み換えでは、必ずと言っていいほどプラスミドが登場します。

 

私も、大学の研究室ではプラスミドを作っていました。

例えば、ホタルの光を出すために必要な遺伝子で、プラスミドを作ります。

大腸菌にそのプラスミドを入れ込めば、光る大腸菌になります。

 

このプラスミドのようなDNAあるいはRNAのクズが、細胞膜などに包み込まれ、

他の生物に移動するものがあります。

特に病原性を有するものを「ウイルス」と呼んでいます。

病原性を有さない場合は全く気付きもしませんが、存在しています。

呼気や唾液、排泄物、死骸から、あるいは餌になった場合など、

生物間を遺伝子が移動するタイミングはいくらでもあるのです。

別生物の遺伝子が、自分の細胞内に入れば、メインのDNAに組み込まれてしまうことだって考えられます。

 

 

って・・・、ちょっと難しいですね~^^; 全てを語るには、スペースが。。。

 

 

つまり、ある生物の遺伝子が、近くの別の生物に移ることはありえるのだということです。

擬態や、唐辛子の辛味は、相手方の遺伝子が取り込まれることで、その特徴を理解することができたのではないか。

それが「ウイルス進化論」です。

相手を知ることは、目や耳などの、五感を通してだけでなく、

遺伝子を取り込むことでも、行われているのかもしれないのです。

 

メロの遺伝子が私の体に取り込まれ、

子孫がメロ化しないことを願いますwww

 

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