それでは今回は、ホンジュラスの首都・テグシガルパのスラム街の様子を少し・・・。
見ての通りなのですが、家はボロボロです。旧市街そのものがボロボロなのですが、それをさらに汚くした感じですね・・・。
もちろんそこを歩く人の服装もボロボロです。子ども達も本当にみすぼらしい服を着て、しかしそれでも元気に遊びまわる姿には心を痛めますね。
ここでもスラムは、ちょっと今までと違っていました。だいたい僕みたいなアジア人が一人で入っていくと、こちらを睨みつけるか、特に相手もせずといった感じなのですが、ここではたくさんの人が話しかけてきました。
何人もの人が「チノ!チノ!」と話しかけてきて、ちょっと相手をしてしまうと、「ワンダラー、ワンダラー」(1ドルくれ)となりました。最初はノーノーと笑顔で断っていたのですが、たまにかなりの大人数が寄って来て「ワンダラー」攻撃が始まったので、ちょっとこれはまずいと思ってすぐにその場を離れました。
不思議だったのが、ホンジュラスの人たちがみんなそうなのですが、全然危機感を感じさせないんですよね・・・。なんというか、本当に人懐っこく、悪気もなくお金を求めてるような感じでした。今までのスラムとちょっと違いましたね・・・。
写真には山の上の方まで家がありますが、これはボリビアと同じですね。ビッチリと貧しい家が、山並に張り付いていました。
そして驚くべきは、この牛!これは旧市街とスラム街の間くらいに流れている川のほとりなのですが、大量に捨てられたゴミを食べて牛がいるのです。これが飼育されているのか、それとも野生みたいなものなのか、僕にはわかりません。しかし強烈な光景ですよね。ゴミの臭いと牛の糞尿の臭いが混ざり合い、橋の上は異様な悪臭が漂っていました。
でもこの牛、いったいどうなるんだろう・・・。
ホンジュラスは中南米でも貧しい方の国だと言われてますが、確かに新市街でもちょっと薄暗かったんです・・・。パナマ、コスタリカ、ニカラグアともちょっと違ったこの国。考えさせられることがありましたね・・・。
次回は、20年前まで内戦が続いていた、エルサルバドルの首都・サンサルバドルの町並みをご紹介致します!
ふじもん