副センター長の菅原です。
「勉強したいんだけど、以前のようなやる気が出ないというか…」
といったような相談を時々受けます。
本人は、やりたいことがあるけれどやる気が出ない、
出来ないんじゃないだろうかとしり込みをしてしまう、
という不安感を持っているみたいです。
出来ないことを先に考えて尻込みしてしまったり、
出来た時のことを考えてやった気になって、
結果として出来て後から思い返して落ち込んだりという
ネガティブな思考に偏る癖を本人も自覚しています。
学習をしようと準備してきて、結果的にやる気が出なくて取り組めず、
後になって落ち込んで、そして「出来なかった経験」が積み重なり
だんだんと気持ちが沈む…
そこには完璧に出来なきゃいけない、という思いもあるようです。
そして次第に「出来ない」という思いが募るらしいです。
きっと本人は、無意識に「出来ない」と思い込む習慣が身についたのだと思い、
「自分が発する言葉は、一番最初に自分の脳みそが聴いてるからね。
そしたら自分の脳みそはその通りに考えて行動するから、少しずつ
プラスの言葉を発せられるように訓練してごらん」とアドバイスしてみました。
ただ、「出来ない」という思考の中で「出来る」「やる」という意識付けは
出来なかった時に落ち込む原因になるので、
「『〇〇出来るかもしれない』と考えて行動してごらん」、と伝えました。
「やったら案外楽しいかもしれない」
「出来ないと決めずに出来るかもしれない」
「面白いかもしれない」
「発見があるかもしれない」
この言葉は、あくまで取り掛かるきっかけです。
もしそれで完璧に出来なかったとしても、
「でも、やってみることが出来た」と自分を褒めてあげればいいわけですし、
それでももし取り掛かることが出来なくても
最初からやろう!と決めていたことではないので
自分を責めなくても済むわけです。
そういう心の逃げ道を作ってあげてアドバイスしたら
これが本人にはストンと腑に落ちたようで、
顔色がずいぶんとよくなりました。
今日も元気に学校に来て、そしてなんと自発的に
英語を勉強して帰ったのでした。