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本日、11時から食育講座の第2回目が開かれました。
今回もお砂糖についての講座です。
前回の講座では、ジュースやお菓子に含まれる砂糖の量と
一人一人が1日に摂取していい砂糖の量などを
教えていただきました。

今回は、砂糖を摂取した時の身体の働きと作用、
摂り過ぎた場合の影響について教えていただきました。

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食事をするといろいろな栄養素に分解され、
その中のブドウ糖(糖分)がインスリンによって体中の細胞に運ばれます。
それがエネルギーとなって、身体や脳が働くというわけです。

この時、糖分が多いとインスリンが多く出るわけですが、
一生のうちに作られるインスリンの量が決まっているため
慢性的に糖分が多い状態が続くと肝臓に脂肪として蓄えられ肥満になったり
インスリンが出なくなって糖尿病になってしまうこともある、という話でした。

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その後、砂糖が及ぼす影響を視覚的に見る実験をして下さいました。
砂糖は水分を増やし、むくみや肉ばなれ、疲労などの原因になり、
風邪をひきやすくなったり、脳の伝達が遅れてぼーっとしたり、
冷え性や貧血、血管が詰まりやすくなります。
ここに2種類のあずきがありますが、
片方にはあずきのみ、もう片方にはスティックタイプのグラニュー糖を
入れてあります。
甘味なしのあずきはどれだけ練っても状態は変わらりませんが
グラニュー糖を入れて練った方はあずきが緩くなり、照りが出て、
ペースト状になりました。
これが身体の細胞の中では(糖分を多く摂取した時の影響として)
細胞と細胞の間に水が入り込んでむくんだり、
脂肪が入り込んで肥満になったりします。

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その後、糖の種類についていろいろ教えていただきました。
サトウキビからつくられる黒砂糖、それを精製して
不純物や(その結果として)栄養分を取り除いた白砂糖やグラニュー糖、
甜菜糖、メイプルシロップ、はちみつ、米糖、麦芽糖などの
その他の甘味料などがあげられました。
これらは身体への吸収が穏やかで、きちんとした甘味を感じられる
優良な甘味料として紹介されました。

次回の食育講座では、これらの優しい甘味料を使った
調理実習を予定しています。