本日の1時間目は環境教室。

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今日のNPOこまつセンターから久保先生にお越しいただき、講義をしていただきました。

本日のテーマは「森林破壊」
現在、世界中で森林破壊は年間1000万ha~1400万ha、
2秒間にサッカー場1つ分の面積が消失するスピードで進行している、という
衝撃的なお話から始まりました。

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植林などにより、緑化が進んではいるものの、そのスピードは
サッカー場1つ分の面積が植林されるのに4~5秒かかるそうです。
結果的に、砂漠は少しずつ広がります。
そして、天然林は実に75%地球上からなくなってしまっているそうです。

日本では、国土の66%が森林です。
その40%が杉やヒノキなどの人工林だそうです。
単一の植物しか育っていないと、森の生物多様性が育まれず
さびしい森になってしまうそうです。

森の持ってる役割は、
その1つには生態系…多様な生物を養うこと
2つ目は地球の肺としての機能…二酸化炭素を取り入れて、酸素を作る
3つ目は水の循環…水を蓄え、雨を降らせる
4つ目は土を作ること…日本では土の深さは約1m。土1gの中に微生物が10億個存在して肥沃な土地を作っています。

森林破壊の原因の一部は次のとおりです。
・建材や紙の原料としての商業伐採
・牧場やエビの養殖、ヤシの植林などの焼き畑(伝統的な原住民の焼き畑を除く)
・車や工場の煙による酸性雨
・貧しい原住民が奥地へ追いやられ、そこで畑を開墾せざるを得ない不公平な土地制度

森林が消えてしまったら、私たちは生きてはいけません。
私たちにできることは、紙の利用を減らしたりパーム油や牛肉、エビなどの換金作物の購入を減らす、リゾート地開発のための森林伐採を止める(リゾート利用を減らす)など身近なところから始めてみるとよいのではないのでしょうか。

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次回の環境教室は、12月20日の予定です。

(菅原)