「春の嵐で桜が散っちゃったなぁ・・・はぁ~儚い。儚いから桜は美しいのかなぁ・・・」
『どぉーしたの!!!冴えない顔しちゃって、タロウちゃ~ん??』
「トビー・・・キミはいつも元気だねぇ。季節の移り変わりに浸ったりとかしないの?
桜が儚くて切ない、とかさ。」
『ボクちゃんだってイロイロ考えてるよー!儚く美しい桜さんが去ってしまったら、甘くてキュートなさくらんぼちゃんが味わえちゃうなーとかさ!』
「なんか気になる言い方だけど・・・。トビー、確かにさくらんぼは桜の実、桜の坊なんだけどさ。お花見とかで見かける桜とさくらんぼができる桜は種類が違うんだよ。」
『マージでー???何が桜さんで何がさくらんぼちゃんなの??』
「まぁ、大体だけど・・・観賞用がソメイヨシノで実が食べられるものがセイヨウミザクラ、桜桃(おうとう)だよ。桜自体は他にも色々あるんだけどね。」
『わーぉ!!!!じゃあボクちゃん、両方とも愛でることができるじゃん!!!』
「そ、そうだね。なんかトビーの言い方って全部女の子のこと言ってるみたいに聞こえるんだけど・・・」
『ボクちゃんの桜さ~ん!!さくらんぼちゃ~ん!!!どこにいるんだ~い??』
「あぁ・・・また飛び跳ねてっちゃったよ。トビー!!!さくらんぼの旬は6月中旬から下旬だよー!!!!まだなんだよー!!!・・・本当に世話が焼けるなぁ。じゃ、みんなまたね!!」