こんにちは!ふじもん@コソボの首都プリシュティナでございます〜!
 
ここのところ紛争の記事ばかりだったので、ちょっと話題を変えて明るくいこうと思います(笑)!
 
ということでコソボなんですが、皆さんはこのコソボという「国」をご存知でしょうか?
 
実はこのコソボ、「国」と表現してしまうのは間違いと言えば間違いだとも言えるんです。コソボ議会が独立を宣言したのは2008年の2月17日。それまではセルビアの領土の一部であり、コソボ・メヒヤド自治州とされていました。
 
そして何故「国」と表現してしまうのが間違いかもしれないかと言うと、このコソボ、まだ全ての国が国家として承認したわけではないのです。
 
国連に加盟している国で言うと、193ヶ国のうち106ヶ国がコソボを国家として承認しています。残りの国は国家としては認めておらず、以前セルビアの一部であるとしているんですね。当然セルビアもコソボの独立を認めておらず、ここに対立が生じているんですね。
 
そんな状況ですので、ちょっと危険な雰囲気なのかな・・・と思って入国したのですが、全然そんなことはないんですね!セルビアとコソボの国境(?)も至ってスムーズでしたし、街中も全く危ない雰囲気はありませんでした。
 
ただしやはり経済的にはまだまだ遅れているので、ちょっと発展途上国の雰囲気が漂っていました。ヨーロッパ地域には珍しい、まるでアフリカや南米のようなゴチャゴチャした市場が広がり、街を歩いていると例によって「チナ!」(中国人のこと。もちろん差別的な意味合いを込めてですが。)と叫ばれます。これについては別の機会でちょっとレポートしたいですね・・・。
 
コソボは独立に際して紛争にも発展してしまったため(コソボ紛争)、国際社会から多くの援助が入りました。そのためプリシュティナの街中は、援助によって建てられた近代的な建物と昔ながらの雰囲気が漂う旧市街や市場などが混在するという、なんとも不思議な空気を醸し出しているんですね。
 
いずれにしても、未だ微妙な立場にあるコソボ。なかなか旅行には行かない場所だとは思いますが、機会があればぜひ立ち寄ってみて下さい〜!
 
ふじもん