こんにちは!ふじもん@ドイツのベルリンでございます!
 
今の子ども達には縁の遠いものになってしまったのでしょうが、ベルリンと言えば忘れられない「壁」が存在していましたよね・・・。
 
それは何かというと・・・そう、皆さんもご存知の通り「ベルリンの壁」ですよね。この壁は1961年8月13日、ドイツ民主共和国(東ドイツ)政府によって建設された、西ベルリンを包囲する壁のことです。1989年11月10日に破壊され、1990年10月3日に東西ドイツが統一されるまで、この壁がドイツ分断や冷戦の象徴となっていました。
 
第二次世界大戦後、世界はアメリカ陣営(西側)とソ連陣営(東側)に二分され、激しく対立をしました。アメリカとソ連が実際に戦火を交えることはなかったので「東西冷戦」(または単に「冷戦」あるいは「冷たい戦争」などとも言います)と呼ばれているんですね。
 
しかし、戦争がなかったのはあくまでアメリカとソ連直接の話であって、各地ではその代わりに様々な対立が生まれてしまいました。
 
朝鮮戦争やベトナム戦争のように直接戦火を交えてしまったものもありますし、ドイツのように国を分断させられてしまったという例もあります。朝鮮半島に至っては未だに2ヶ国に分断されてしまったままで、厳密に言えば朝鮮戦争は未だにあくまで「休戦」であって、終戦を迎えたわけではないんですよね・・・。
 
このように各地に傷跡を残してしまった東西冷戦なのですが、ベルリンの壁はまさにその冷戦の象徴的存在でした。そしてあまり知られていませんが、ベルリン市は完全に旧東ドイツの領域内にあったのです。その中において、ベルリンはさらに東と西に分断され、西ベルリンを取り囲むようにして建設されたのが「ベルリンの壁」なのです。
 
説明を始めるとチョ〜長くなってしまうのでこのへんにしときますが(笑)、この壁は今はほとんど撤去されています。ベルリン市内の一部に東西冷戦の文化財として保存されており、誰でも自由に見に行くことができますよ!
 
壁にはたくさんのペインティングがされていれ、ドイツの統一や壁の撤去を望む絵もたくさんあります。一番有名なのは、ホーネッカーとプレジネフの熱いキスの絵。何度か写真を見たことはあったのですが、先日実際に見てきましたよ〜!
 
誰もが戦争は嫌だと思っているのに、終わることのない戦争。何とかできないものかと頭を痛めてしまいますよね・・・。
 
ふじもん