お疲れ様です!ふじもん@モザンビークでございます!
さてさて、考えてみたらアフリカもだいぶ長いこと滞在しているなぁとふと思いました。ではちょっと今日は、アフリカで大問題となっているある病気と、国境の情報を1つ・・・。
この写真を見て下さい。これはアフリカの国境でよく置いてある機械というか箱というか・・・なんですが、これには何が入っているか分かりますか?(すいません、国境でカメラを出すことはご法度なので、こっそり撮ったのでいい加減な写真になってしまいました。)
そう、この箱の中身は、コンドームなんですね。ご存知の方も多いと思いますが、アフリカは多くの国でHIVの感染率が非常に高いんです。これは各国が頭を痛めている現状で、もはや喫緊の社会問題なんです。
このコンドームは自由に持ち帰ることができます。アフリカでは国境だけでなく公衆トイレなどにもたくさん置いてあり、いかにHIVが問題になっているかが分かりますね。
ではどのくらいの感染率かというと、今僕がいる南部アフリカでは、スワジランド26.5%、レソト23.1%、ボツワナ23.0%、南アフリカ17.9%、ジンバブエ14.7%などなど、非常に高い感染率だと言われています。この数値を見ただけで、いかに深刻な問題かが分かりますよね・・・。
HIVの感染にはいくつかの経緯がありますが、やはり性交渉による感染が一番の問題なんですね。そのため各国の政府は正しい性の知識の伝達とコンドームの使用の仕方、そして配布などを行っているようです。国際協力機構(JICA)の青年海外協力隊にも「HIV感染拡大の防止」という任務もあり、エチオピアでは実際にその活動に携わっている方にもお会いしました。
性交渉による感染以外では、不衛生な環境での手術や輸血によって感染してしまうことが多いようです。注射器もちゃんと消毒していないことも多く、もちろん使い捨てではありません。ですから日本人がこれらの地域に渡るときは、万が一に備えて「マイ注射器」を持参するとよいと言われています。ちなみに僕も持ってるんですよ〜(笑)!
HIVは日常の生活をしている分には感染することはないと言われています。必要以上に恐れる必要はありませんが、この問題の解決なくしてアフリカ諸国の明るい未来はないと思います。日本としても、そして日本人としても、この問題に対して何ができるか?何をすべきなのか?考えていかなければいけませんよね・・・!
ふじもん