明けましておめでとうございます!ふじもん@ウガンダでございます!
旅をしていると全然年末や年始という感覚がなくなるんですよね・・・。しかもちょうどネット環境の悪いアフリカにおりますので、ニュース等を見ることもできず、余計に日本の年末年始を感じられませんでした。
さて、年始一発目のブログはケニアよりご報告です!ケニアというとどんなイメージがあるでしょうか?今回は、いや、これまでに何度もしてきましたが、ケニアだけでなく世界中の多くの国が抱える「貧富の差」という視点からご報告です。
今までに何度もスラムの様子をレポートしてきましたが、このケニアの首都ナイロビには東アフリカ最大と言われているスラムと、東アフリカ最古と言われているスラムが存在するんです。僕は年末、現地の方の案内の下で、東アフリカ最古のスラム「マダレスラム」に行ってきました。
これまで何度も見てきたスラムの様子ではあるのですが、ケニアのスラムはちょっと違いました。あくまで僕が現地を見て感じた視点ではあるのですが、それは以下の通りです。
1.臭い
これまで見てきたスラムの中で、一番悪臭が漂っていました。おそらく排水のせいでしょう、ほとんど全ての水はそのまま垂れ流しで、強烈に汚い水がスラムの全域に流れていました。スラムの中を流れる川は完全に灰色で、凄まじいものでしたね・・・。
2.子どもの多さ
発展途上国と言われている国は総じて子どもの数が多いものですが、このマダレスラムの中の子どもの多さには圧倒されました。これらの子ども達がどのように成長してくのか、そして子どもを産んだらさらにどのような環境で育てていくことになるのか・・・。子ども達の笑顔からさらに考えさせられました。
3.スラムの周囲には大邸宅
ほとんどの国で、貧困層の地区と富裕層の地区が存在するものです。しかし、ナイロビのスラムはその距離がとても近いんですね。バラック小屋が一面に広がるスラム街のすぐ横に、裕福な白人や政府機関の人々が住む大邸宅があったり、塀で囲まれた綺麗な芝生が広がるインターナショナルスクールがあったりするんです。スラムに住む人々はどのような気持ちでこれらの敷地を見ているのか、考えてしまいました。
今日本でも「格差」の問題がよく取り上げられています。確かに頑張った人にそれなりの報酬があることは大切でしょう。しかしだからと言って、社会的に成功しなかった人が貧困にあえぐ社会など、決して良い国とは言えないはずです。
日本はこれからどのような道を歩いていくのか?歩いて行かなければならないのか?とても考えさせられたスラムの訪問でした。
ふじもん