お疲れ様です!ふじもん@ハルツームでございます!
 
日本にいると、スーダンという国の情報はほとんどありませんよね。謎に満ちたスーダンだと思うのですが、この国、そして首都のハルツームには、とても重要な川が流れているんです。
 
それが今回の写真。何という川でしょう?
 
これは、あのナイル川なんですね!ナイル川というとエジプトの印象が強いのですが、もちろんあの広大なナイル川はエジプトだけを流れているわけではありません。ナイルの流れは、このスーダンをズバッと縦断しているんですね。
 
そしてこの写真のポイント(特におっちゃんが釣りをしている場所)は重要なんです。ナイルには2つの支流(青ナイル川と白ナイル川)があるのですが、まさにここがその2つの支流が合流しているところなんですね!写真のおっちゃんの先を見ると、川の流れがぶつかっているのですが、分かりますでしょうか・・・?
 
スーダンは乾燥気候の砂漠の国ですが、ナイル川の畔だけは緑に溢れ、農業も営まれています。小さな帆船ものんびりと走り、スーダンの良さが感じられる場所ですね。
 
実はスーダンという国は、3つのGOLDで栄えた国と言われています。1つ目はイエローゴールド(金)、2つ目はホワイトゴールド(象牙)、そして3つ目がブラックゴールド(奴隷)。ハルツームは、それらの運搬の中継地点として繁栄したんですね。ですから、この2つのナイルの流れが合流するハルツームは、非常に重要な場所だったということなんです。
 
そんなスーダンを支配していた国はイギリス。19世紀になって奴隷制を廃止したイギリスは、このスーダン商人による奴隷狩りをやめさせようとスーダンを南北に分断して統治することにより、南北間の交易を制限しました。しかしその結果、逆に南北間の格差が更に広がってしまい、現在の南北紛争の内戦に繋がることになってしまいます。
 
2011年に独立を果たした南スーダンですが、まだまだ北と南の関係は良くありません。おっちゃんがのんびり釣りをしているナイル川の合流点ですが、歴史的にも地理的にも実はとっても重要な場所なんですね。

まだまだ内戦が続き、欧米からの経済制裁も行われ、世界的にも最貧国に数えられているスーダン。ぜひ皆さんも、このスーダンについて色々と調べてみていただけたらと思います〜!
 
ふじもん